※2020年2月17日夜 最終実践検証結果
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商品の概要
サンソリット公式サイト:https://www.sunsorit.co.jp/shop/lineup/spb-peeling/spb-aha/
サンソリットから出ているグリコール酸1.0%配合のピーリングソープです。今回は4種類のお試しセットを購入しており、今回検証するAHAは、右上の黄緑の洗顔になります。
引用元:https://www.sunsorit.co.jp/shop/lineup/spb-peeling/spb-aha/
商品の特徴としては、公式サイトを見ると、上記4つの特徴が書かれています。
特に1つ目には、「毛穴汚れ、過剰な皮脂をやさしく洗い流します」と書かれており、私は毛穴の皮脂汚れ、角栓に悩んでいるため、この説明を見て、今回購入してみました。
角栓を除去するメカニズムについては、角栓を引き抜いて根本からすっぽりと除去する方法や、角栓を溶かして除去する方法など、いろいろな方法がありますが、今回の商品は、公式サイトを見ても、「毛穴の汚れ、過剰な皮脂をおとす洗い流す」としか書かれておらず、どのようなメカニズムで落とすのか?の具体的な説明はありません。
パンフレットを見ても、それらしい記載があるのは上記くらいであり、やはりメカニズムの説明はありません。
ただ、基本的にピーリング洗顔は、酸の力で肌表面の角質を溶かして除去する方法になるため、おそらく角栓を溶かして除去する方法になるのではないかと思います。
アットコスメの口コミランキングですが、この記事を書いている2020年2月13日現在では、どの部門にもランクインしていませんでした。
商品の使い方
今回の商品の使い方としては、パンフレットに上記のように書かれています。
パンフレットの説明に従い、泡立てネットで泡を立てたところ、上記のような泡になりました。
泡の性質としては、どれくらいの量の水を加えるか?により異なり、水が少なければ固めの弾力のある泡になり、水が少なければシャバシャバの泡になるので、一概には言えないとは思いますが、パンフレットの写真の泡を見る限り、少なくともシャバシャバの泡ではないように見えます。
今回は洗顔時間の制約は書かれていなかったので、1分前後洗顔してみましたが、洗顔後手のひらは上記の状態で、かなりの泡が残っていました。泡の持ちはかなり良い方だと思います。
今回はピーリング洗顔なので、成分はかなり強い部類に入ると思いますが、洗顔後は赤くなったり、ヒリヒリしたりといった症状はありませんでした。ただ、洗顔後はかなり肌がつっぱりました。
あと、パンフレットの説明にある、泡をのせたまま2~3分おく手法の「新肌パック」については、ダメージが大きいことが予想されるため、しばらく通常の方法で洗顔し、問題がなさそうであれば、数日後に実践してみる予定です。
2020年2月13日朝 実践検証結果
本当に角栓が除去できるのか?の実践検証ですが、今回はマイクロスコープで、洗顔前後の角栓の状態を観察することで、角栓が除去できたか?を確認します。
観察する角栓については、特に大きい角栓が目立つ、私が一番気になっている鼻周りの角栓を観察していきます。きれいに並んだA~Jの10個の角栓があるので、これを観察していきます。この角栓は、他の商品の検証でも観察しているので、商品間の比較も可能となっています。
上記は、1列に並んだ角栓群を左端から順に拡大した写真になります。
肌状態としては、前日夜洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は洗顔後の写真になります。
まず、角栓を根本から引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。
形状の変化については、洗顔前は上に凸の状態をしていましたが、洗顔後は、かなり平らになっているように見えます。角栓を溶かす力は、かなり強い方だと思います。
あと、A角栓が、角栓の周りに堀が確認できるので、一部ではありますが、毛穴内部の角栓も除去できているようです。これまで検証してきた商品は、肌表面の高さまでしか除去できず、毛穴内部の角栓は除去できなかったのですが、今回の商品は、初めて毛穴内部の角栓も除去できたので、この結果には驚きました。
洗顔後の水分、油分の測定を行ってみましたが、こちらは双方問題ありませんでした。
2020年2月13日夜 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、朝洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は、洗顔後の写真になります。
今回も、角栓を根本から引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。形状の変化については、洗顔後、角栓は平らになっています。
今回、洗顔後の写真を見ると、所々に白い皮のようなものが写っています。実際の肌では、全体的に少し白っぽく見えてひび割れており、乾燥肌、カサカサ肌になっています。やはり成分が強いので、そこそこのダメージはあるようです。
ちなみに、このような皮は朝は見られていませんでしたが、これまでの経験上、どんなにダメージの強い洗顔を使っても、洗顔後すぐに皮が剥がれることはなく、皮が剥がれるまでには、多少時間がかかります。朝受けたダメージが、夜の時点になって、目に見える形となって表れたということです。日焼けすると、当日は赤くなり、数日後に皮が剥がれるのと同じだと思います。
2020年2月14日朝 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、前日夜洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は、洗顔後の写真になります。
今回も、角栓を根本から引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。形状の変化については、洗顔後、角栓は平らになっています。
2020年2月14日夜 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、朝洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は、洗顔後の写真になります。
今回も、角栓を根本から引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。形状の変化については、洗顔後、角栓は平らになっています。
2020年2月15日朝 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、前日夜洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は、洗顔後の写真になります。
今回も、角栓を根本から引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。形状の変化については、洗顔後、角栓は平らになっています。
2020年2月15日夜 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、朝洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は、洗顔後の写真になります。
今回も、角栓を根本から引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。形状の変化については、洗顔後、角栓は平らになっています。
洗顔後は皮の出現が目立ちます。乾燥肌が進んでいるのかもしれません。
2020年2月16日朝 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、前日夜洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は、洗顔後の写真になります。
これまで3日間使用し、ダメージはあるものの、赤くなったり、かさぶたができたり、といった異常はなかったため、今回は泡をのせたまま2~3分おく泡パックを試してみました。
A角栓、J角栓を見ると、一部ではありますが、毛穴内部の除去ができています。また、その他の角栓についても、D角栓、E角栓が、いつも以上に小さくなっています。やはり泡をのせておけば、その間に成分が毛穴内部に浸透するため、毛穴内部の除去も可能になるようです。
2020年2月16日夜 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、朝洗顔後、約10時間が経過している状態です。
朝は、泡パック手法により、角栓がいつもよりも小さくなっていましたが、それから10時間前後経過夜の段階では、角栓は、いつもと変わらないくらいに復活してしまっています。
角栓は、根本からすっぽりと引き抜けば、1週間前後はその状態を維持するため、これに比べると10時間で完全復活する、というのは、復活スピードは、かなり速いと言えます。
理由としては、油分は必要以上に落としすぎると、体が油分不足と判断し、油分の吐出量を上げるため、復活スピードが速いのだと思います。
朝は、泡パック手法は効果ありとコメントしていましたが、その後すぐに復活してしまうことを考えると、効果はイマイチだと思います。
上記は、洗顔後の写真になります。
洗顔前は、「朝は泡パック手法により角栓が小さくなったが、その後10時間で復活した」とコメントしていましたが、洗顔後はいつもよりも若干角栓が小さくなっています。おそらく10時間程度で形成された角栓は、まだ完全に固まっていないため、除去がしやすいのだと思います。
泡パック手法を使用後10時間経過時点での効果としては、今回の結果を、泡パック手法を使う前の洗顔後の状態と比較すると、例えば15日夜洗顔後と比較すると、D、E、J角栓については、今回の方が若干小さくなっています。評価がころころ変わって恐縮ですが、ここまでの時点で考えると、泡パック手法については、少なからず効果があると言えます。
ただ、洗顔後のEFG写真、HIJ写真を見ると、全体的に皮が出てきてしまっています。初日の結果と同じように、朝のダメージが時間差で皮になって目に見える形で表れたようです。
2020年2月17日朝 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、前日夜洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は、洗顔後の写真になります。
今回も、角栓を根本から引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。
形状の変化については、A角栓、J角栓は肌表面の高さよりも低いため、まだ泡パック手法の効果は残っているようですが、だいぶ復活してきました。E角栓については、まだ小さい状態を維持しており、泡パック手法の効果が残っています。
また、C角栓が、角栓の周りに堀が確認できます。一部毛穴内部の角栓も除去できているようです。
2020年2月17日夜 実践検証結果
上記は、洗顔前の状態です。肌状態としては、朝洗顔後、約10時間が経過している状態です。
上記は、洗顔後の写真になります。
今回も、角栓を根本から引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。形状の変化については、洗顔後、角栓は平らになっています。
A角栓、J角栓は、わずかに肌表面の高さよりも低いように見えますが、ほぼほぼ肌表面の高さにまで復活しています。E角栓も、大きくなってきました。
今回の結果と、泡パック手法を使う前の洗顔後の状態と比較すると、例えば15日夜洗顔後と比較すると、ほとんど同じ形状をしており、これで泡パック手法の効果は無くなったかなと思います。
また、洗顔後のHIJ写真を見ると、けっこう皮が目立ちます。やはりダメージが大きいようです。
検証結果の総評
今回の商品の検証結果のまとめですが、まず、今回は10個の角栓の形状を観察しましたが、角栓を引き抜いて、完全に除去することはできませんでした。
形状の変化については、一部の角栓が、肌表面の高さよりも低い部分の角栓が除去できました。
これまでにも、角栓を溶かして除去する手法の商品は多数検証してきましたが、肌表面の高さよりも高い部分の除去はできるが、毛穴内部の角栓は除去できない商品ばかりでした。理由としては、毛穴内部の角栓は、指の摩擦が届かないため、この部分は除去ができないのだと考えられます。
しかし、今回の商品は、肌表面の高さよりも低い部分の除去ができ、これは初めての結果だったので驚きました。理由としては、今回の商品は、油分を溶かす力が強いため、指での摩擦が届かなくても、洗顔料の溶解力だけで、毛穴内部の角栓を溶かしたのだと思います。
ただ、ネックとなるのが、溶解力が強いということは、肌への影響も強いということです。今回は、検証期間を通して全体的に皮の出現が多く、特に泡パック手法を使った日の夜(16日夜)は、EFG角栓、HIJ角栓の写真全体に皮が出現しています。油分を落としすぎて乾燥肌になっているようです。
こうなってしまうと、いくら角栓が小さくなったとは言え、カサカサ肌になってしまえば、見た目が良くなったとは言えません。また、乾燥肌だと、シワなど、他のトラブルの原因にもなるため、この面で考えても、あまり良い対策とは言えないように思います。
毛穴に埋まっている部分を溶かして除去しようと思えば、洗顔料の溶解力だけで溶かさなければならないわけですが、今回は酵素洗顔ということで、一般的な洗顔よりも溶解力が強いものを使ったにもかかわらず、この結果なので、洗顔の溶解力だけで溶かし落とすのは難しいのだと思います。
もっと溶解力の強い洗顔を使えば除去は可能かもしれませんが、この場合、肌へのダメージも大きくなります。肌の油分も必要以上に落としすぎるため、乾燥肌になり、逆に油分の吐出を加速させることになります。角栓も肌も同じ油分なので、肌へのダメージはなく、角栓のみを溶かす、という商品は存在しないはずです。
引用元:リサージ ディープクリーンパウダーaで毛穴の角栓はとれるか?効果を検証
先月検証した酵素洗顔の検証では、上記のようにコメントしていましたが、今回はこの予想が現実になった感じです。角栓を溶かして落とす手法の商品は、溶解力がそこそこだと角栓は肌表面の高さまでしか溶けず、溶解力が強いと角栓は溶けるものの乾燥肌になるため、このコンセプトで綺麗な肌を維持することは難しいと思います。
商品の評価については、角栓を完全に除去することはできなかったものの、角栓が薄く、小さくなったため、「角栓除去に小さい効果があった商品」としておこうと思います。