※2019年2月22日夜 最終実践検証結果
商品の概要
オバジ公式サイト:https://www.obagi.co.jp/c-product/powderwash/
商品コンセプトとしては、商品裏の説明によると、「毛穴の黒ずみ・角栓つまり・ザラつきを取り除く」と書かれています。私は角栓に悩んでいるため、この説明を見て、今回、検証対象商品としてピックアップしてみました。
他の酵素洗顔に比べると、ビタミンCが配合されている、という点が、大きな特徴になるかと思います。
先日検証してみたスイサイの酵素洗顔は、30秒という使用時間の制約がありましたが、今回の酵素洗顔は、使用方法を見る限り、使用時間の制約はありません。
アットコスメの口コミを見ると、スイサイの酵素洗顔は、「ヒリヒリ痛くなった」という口コミが多数ありましたが、今回の酵素洗顔は、そのような口コミはないようです。使用時間の制約もないことから、スイサイの酵素洗顔に比べると、成分的に弱いのだと思います。
アットコスメの口コミランキングは、この記事を書いている2019年2月21日現在、「洗顔パウダー部門」では2位(1位はスイサイ)、洗顔料全体の部門では12位となっています。
2019年2月21日実践検証結果
本当に角栓が除去できるのか?の実践検証ですが、今回はマイクロスコープで、洗顔前/洗顔後の角栓の状態を観察することで、角栓が除去できたか?を確認します。
洗顔前/洗顔後で同じ角栓を観察しないと変化がわからないので、ほくろを目印に、同じ角栓を観察します。今回は、私の左頬にある、ほくろを目印に、ほくろ周りの角栓を観察してみます。他の商品でも、同じ角栓で検証を行っているため、他の商品との角栓の除去具合の比較も可能だと思います。
上記写真は、洗顔前の写真になります。上が低倍率、下がほくろ周りを拡大した高倍率の写真になります。
肌状態としては、前日夜洗顔後、約10時間が経過している状態です。
お風呂に入り、パウダーを手に出してみると、このような感じです。量が少ないんだなという印象でした。
これに水を少し加え、指で混ぜて泡立てるのですが、上記写真のままで、いっこうに泡が立ちませんでした。
事前にオバジ公式サイトにある、上記動画を見ていたのですが、「どうやって泡立てるのだろう」と思って、再度動画を見直してみると、この動画は、指で混ぜているところでカットが入り、次の画面では泡を顔に付けるところになっていました。つまり、指で混ぜて泡立つ様子が、ノーカットで映されていたわけではなかったんです。
このパウダーを指で混ぜるだけで泡立たせるのは、かなり難しいと思います。
いっこうに泡が立たないので、泡立てネットを使ってみたところ、上記のように泡立たせることができました。
なので、この商品を使う時は、泡立てネットも合わせて用意した方がいいでしょう。
泡の状態としては、前述の通り、洗顔料の量が少ないので、必然的に泡に含まれる水分量が多くなり、泡がシャバシャバで、気泡の大きい泡になっているのがわかると思います。
一般的な洗顔料のスキンライフ洗顔フォームと比べてみても、こちらは洗顔料の量が多いので、弾力のある気泡の小さい泡となっており、その違いは写真でもわかると思います。※「シャバシャバの泡が悪い、弾力のある泡が良い」と言っているわけではありません。あくまで形状を伝えているだけです
参考:スキンライフ 薬用洗顔フォームで毛穴の角栓は除去できるか?実践検証
ここまで、泡の立て方と泡の状態のレビューについては、スイサイのビューティクリア パウダーウォッシュとほとんど同じことを書いています。つまり、泡の立て方と泡の状態については、両者はかなり似ているということです。おそらく中身が入れ替わっていたもぜんぜん気づかないでしょう。
>>スイサイ ビューティクリア パウダーウォッシュのレビュー。毛穴の角栓はとれるか?検証してみた
洗顔については、特に洗顔時間の制約はなかったので、一般的な洗顔時間の目安とされている1分前後洗ってみましたが、「ピリピリ痛む」「赤くなった」といった症状は、ありませんでした。
上記写真は、夜入浴して、洗顔後の同じ角栓の写真になります。
結果、角栓は除去できずに残っていることがわかると思います。
ただ、拡大写真の真ん中の角栓を見ると、サイズが若干小さくなっているように見えます。
また、右端の角栓を見ると、この角栓は肌の表面よりも、くぼんでいるように見えます。おそらく角栓の表面を除去できているのだと思います。
スイサイのビューティクリア パウダーウォッシュでは、角栓の除去はできず、また角栓の形状も変化なかったので、角栓の除去については、今回の商品に優位性があると思います。
ただ、これは洗浄成分に優れているというよりは、洗顔時間の影響だと思っています。スイサイは、使用時間30秒の制約があるので、これが足を引っ張っているわけです。スイサイでも、洗顔時間を延ばすと、角栓の一部を溶かせています。
つまり、強い成分で短時間洗うか?それとも弱い成分で長時間洗うか?なら、角栓の除去としては、後者の方に分があるということです。
もし仮に角栓の成長速度が極めて遅いのであれば、毎日洗顔すれば、角栓を徐々に小さくできるので、最終的に角栓を完全に除去できる可能性もあります。
しかし、これまでの検証結果で、角栓は数時間あれば成長することがわかっています。こうなると1回の洗顔で角栓を多少小さくできても数時間で復活するので、「小さくしては復活し、小さくしては復活し」のいたちごっこで、角栓を完全に除去するのは難しいと思います。
ただ、何もしないと角栓はどんどん大きく成長していくので、ある程度小さい大きさにとどめておくという意味では、使った方がいいと思います。
2019年2月22日実践検証結果※ピリピリ痛むか?赤くなるか?の検証
上記写真は、洗顔前の写真になります。上が低倍率、下がほくろ周りを拡大した高倍率の写真になります。
夜お風呂に入る前の状態であり、朝洗顔してから約10時間が経過しています。
洗顔についてですが、21日の結果では、洗顔後角栓が若干小さくなっていたので、洗顔時間を3分前後に長くして、角栓の除去量が増えないか?検証してみました。
1分半ほど洗顔すると、泡がかなり少なくなり、上記のような状態になりました。
その後2分ほど洗顔すると、手のひら、顔から完全に泡がなくなり、顔はカピカピの状態になりました。これだと洗顔ができないので、もう1パック使い、合計2パックで洗顔しました。
今回の洗顔は、泡の無くなり方がかなり速いです。これはデメリットと言えると思います。
毎日3分洗顔するとなると、けっこうなコストがかかりそうです。
3分前後洗顔しても、ピリピリした痛みや、洗顔後赤くなるといったこともありませんでした。
上記写真は、夜入浴して、洗顔後の同じ角栓の写真になります。
この写真は、これまでの検証の中では、一番角栓の除去量が多い写真のように見えます。
拡大写真では、真ん中の角栓、右端の角栓において、角栓の周りに堀が見えます。この堀の部分が、洗顔により除去された部分だと思います。
また、低倍率写真でも、よく見ると堀ができている角栓がいくつか確認できます。
これまでは表面上の角栓の除去しかできていませんでしたが、今回は淵の部分のみではありますが、表面上だけでなく、毛穴の中の角栓も除去できているように見えます。
やはり洗顔時間は、角栓除去において重要な要素となっているようです。こうなってくると、先日検証したスイサイの酵素洗顔と比べると、こちらは30秒の制約があるので長時間洗えないので、スイサイかオバジか?なら、私はオバジを選びます。
今回の商品は、特に使用時間の制約があるわけではないので、痛みが出たり赤くならない限り、毎日3分前後洗顔しても問題ないと思います。ただ、前述の通り、毎日2パック使えば、コストはけっこうかかりそうなので、これがデメリットと言えそうです。
ただ1つひっかかる点としては、今回角栓の除去量が多かった理由としては、「洗顔時間を延ばしたから」という理由以外にも、「元の角栓がいつもより大きかった」という理由もあると思います。
というのも、これまで以下3商品の検証を行ってきましたが、拡大写真の真ん中の角栓は、以下3商品を検証した時には、今回ほど大きくはありませんでした。大きさとしては、今回の方が明らかに大きいです。
>>ビオレ おうちdeエステ 肌をなめらかにするマッサージ洗顔ジェル
>>スイサイ ビューティクリア パウダーウォッシュ
>>スキンライフ 薬用洗顔フォーム
例えば、とても汚れているゴミ屋敷をきれいに掃除すれば、その変化量はとても大きくなりますが、いつもある程度綺麗に掃除してある部屋を掃除しても、そんなに変化量は大きくないわけです。
毎回同じ角栓の状態で検証できれば、正確に商品の角栓除去効果の比較ができるのですが、毎回角栓の状態は同じではないので、毎回同じ条件で比較することは難しいと思います。
少しひっかかる部分はあるものの、とはいえ今回は、今までの中では一番いい結果となりました。