※2019年9月9日夜 最終実践検証結果
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商品の概要
コーセー公式サイト:http://www.kosecosmeport.co.jp/face/cleansingwash/wjwq.html
コーセーのラチェスカというブランドから販売されているオイルクレンジングです。
商品説明については、商品パッケージの裏に、上記のように説明されています。
「角栓ポロポロ成分」が配合されており、「毛穴の角栓に」と書かれており、私の「角栓を除去したい」という要望にマッチした商品だったため、検証対象商品としてピックアップしてみました。
角栓を除去する方法については、例えば角栓を溶かして除去したり、泥や炭などで角栓を吸着させて引き抜くという方法など、いろいろありますが、今回の商品は、特にどのような方法で角栓を除去するのか?については、説明されていませんでした。
一般的には、オイルクレンジングは、角栓を溶かす成分ではないため、角栓を引き抜いて除去するのではないかと思います。「角栓ポロポロ」というキーボードから考えても、角栓を引き抜いて除去するような印象を受けます。
アットコスメの口コミランキングですが、この記事を書いている2019年9月7日現在では、どの部門にもランクインしていませんでした。今回は、人気商品というよりも、「角栓を除去したい」という私の要望にマッチした商品だったため、検証対象商品としてピックアップしてみました。
2019年9月7日朝 実践検証結果
本当に角栓が除去できるのか?の実践検証ですが、今回はマイクロスコープで、クレンジング前/クレンジング後の角栓の状態を観察することで、角栓が除去できたか?を確認します。
観察する角栓については、特に大きい角栓が目立つ、私が一番気になっている鼻周りの角栓を観察していきます。きれいに並んだA~Jの10個の角栓があるので、これを観察していきます。この角栓は、他の商品の検証でも観察しているので、商品間の比較も可能となっています。
上記は、1列に並んだ角栓群を左端から順に拡大した写真になります。
肌状態としては、前日夜洗顔後、約10時間が経過している状態です。
今回の商品の使い方としては、パッケージの裏の使用方法の説明に、上記のように書かれています。
クレンジングを手のひらに出してみると、このような感じです。質感としては、少しドロッとした粘性のあるオイルです。これまでレビューしてきたサラサラした水分が多めのクレンジングオイルだと、手のシワから流れ落ちていましたが、今回は手のシワから流れ落ちていないことからも、そのことがわかると思います。
クレンジング後、手のひらはこのような状態になりました。
オイル落ちについては、水で数回洗うと、ヌルヌル感はなくなり、タオルで拭いた後に指をこすり合わせると、キュッキュッと鳴りました。オイル落ちはかなりいいと思います。
直近で検証していたソフティモ ディープ クレンジングオイルは、水洗いをしてもなかなかヌルヌルがとれず、オイルの落とし残りが原因か?は確証はありませんが、角栓の成長スピードがとても早かったため、「落ちにくいオイルは使いたくないな」と思っていたので、今回の商品は、簡単にオイルが落ちたので良かったです。
クレンジング後は、肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりといった症状はありませんでした。
上記は洗顔後の写真になります。
まず、根本からすっぽりと、完全に引き抜けた角栓はありませんでした。
A角栓は、洗顔前の状態で、角栓と毛穴の間に隙間があり、抜けやすそうに見え、今回の商品は、角栓を引き抜いて除去する方式であるため、A角栓は抜くことができるかもしれないと期待していたのですが、これが抜けないのは、ちょっと期待外れでした。
ただ、まったく効果がなかったか?というと、そういうわけではなく、クレンジング後は、角栓がある程度小さくなっていることがわかります。角栓を溶かして除去しているようです。
除去量については、例えば先日検証した同じメーカーの酵素洗顔のように、溶かす力が強い商品の場合、角栓が平らになるのですが、今回の商品は平らになっているわけではないので、角栓を溶かす力は、そんなに強くないようです。
参考:ラチェスカ 酵素洗顔パウダーウォッシュで毛穴の角栓はとれるか?効果を検証
一般的にオイルクレンジングは、角栓を溶かして除去する方式ではないので、角栓を溶かす力が弱いのは当然なので、これについては不満はありません。不満があるとすれば、A角栓が抜けなかったことだと思います。
洗顔後の水分、油分の測定を行ってみましたが、こちらは双方問題ありませんでした。
あと、角栓とはあまり関係がありませんが、使用後の写真を見ると、けっこうテカリがあるのがわかると思います。一見するとオイルが残っているように見えると思いますが、ヌルヌルした残りはありませんし、油分量も多いわけではないので、オイルではありません。他の成分が残っているのか?原因はわかりませんが、とりあえず「使用後にテカリが出る」という事実だけ伝えておきます。
2019年9月7日夜 実践検証結果
上記は、クレンジング前の状態です。
肌状態としては、朝クレンジング後約10時間が経過している状態です。
酵素洗顔のように、角栓をかなり溶かして平らにできる洗顔の場合、10時間経ってもそれほど角栓は成長せず、平らな状態を維持できるのですが、今回は朝の洗顔にて、角栓をほどほどにしか除去できていなかったので、夜の時点では、上に凸の状態に成長してしまっています。
上記は、クレンジング後の写真になります。
今回も、根本からすっぽりと、完全に引き抜けた角栓はありませんでした。
形状の変化については、クレンジング後は小さくなっていますが、平らになっているわけではないので、除去量は少な目です。
2019年9月8日朝 実践検証結果
上記は、クレンジング前の状態です。
肌状態としては、前日夜クレンジング後、約10時間が経過している状態です。
上記は、クレンジング後の写真になります。
今回も、根本からすっぽりと、完全に引き抜けた角栓はありませんでした。
形状の変化については、クレンジング後は小さくなっていますが、平らになっているわけではないので、除去量は少な目です。
2019年9月8日夜 実践検証結果
上記は、クレンジング前の状態です。
肌状態としては、朝クレンジング後約10時間が経過している状態です。
上記は、クレンジング後の写真になります。
今回も、根本からすっぽりと、完全に引き抜けた角栓はありませんでした。
形状の変化については、クレンジング後は小さくなっていますが、平らになっているわけではないので、除去量は少な目です。
2019年9月9日朝 実践検証結果
上記は、クレンジング前の状態です。
肌状態としては、前日夜クレンジング後、約10時間が経過している状態です。
上記は、クレンジング後の写真になります。
今回も、根本からすっぽりと、完全に引き抜けた角栓はありませんでした。
形状の変化については、クレンジング後は小さくなっていますが、平らになっているわけではないので、除去量は少な目です。
2019年9月9日夜 実践検証結果
上記は、クレンジング前の状態です。
肌状態としては、朝クレンジング後約10時間が経過している状態です。
上記は、クレンジング後の写真になります。
今回も、根本からすっぽりと、完全に引き抜けた角栓はありませんでした。
形状の変化については、クレンジング後は小さくなっていますが、平らになっているわけではないので、除去量は少な目です。
C角栓はクレンジング前の状態で、毛穴と角栓の間に隙間があり、かなり抜けやすい状態に見えましたが、これでも抜くことはできませんでした。このような抜きやすい角栓でも抜けないとなると、普通の角栓を抜くのは、かなり難しいと思います。
検証結果の総評
今回の商品の検証結果のまとめですが、まず、今回は10個の角栓の形状を観察しましたが、角栓を根元から完全に除去することはできませんでした。
角栓の形状の変化については、クレンジングにより多少角栓を小さくすることはできたものの、そもそも的に角栓を溶かして除去する方式の商品ではないため、例えば酵素のように角栓を溶かす成分は含まれていないため、除去量としては少量であり、上に凸の形状が、若干小さくなったかな?といった程度でした。
基本的にクレンジングオイルは、角栓を溶かして除去するのではなく、角栓を引き抜いて、根本からすっぽりと除去する方式をとるわけですが、今回は9月9日夜のC角栓を見ると、クレンジング前の状態で毛穴と角栓の間に隙間があり、とても抜きやすそうな状態でしたが、これでも抜けないとなると、かなり厳しいように思います。
普通の角栓は、このような毛穴と角栓の間にスペースはなく、毛穴にきっちりと埋まっている状態であり、これだと成分が毛穴の表面にしか浸透しないし、穴にぴったりと埋まっていれば、抵抗力も大きいわけです。
一方、今回のように、毛穴と角栓の間にスペースがあれば、成分も毛穴内部まで浸透しやすいし、穴にぴったりと埋まっていなければ、グラグラの状態で、抵抗力もほとんどないので、とても引き抜きやすい状態だと思います。
商品の評価については、抜けやすい角栓ですら抜けなかったということで、「角栓除去に効果がなかった商品」としておこうと思います。